「俺は光石!で、こっちは白崎!」 ミッツは食い気味にその子に自己紹介をした。 その間に、ミッツが後ろから思いっきり俺の首を絞めるもんだから、ぐえっと変な声が出てしまう。 「へえ。光石くんと白崎くん、って言うの?よろしくね。私は朝夏(あさか)って呼んで」 「あっ、ああ……」 夏休みに入るちょっと前。 それが俺と朝夏との出会いだった。