具現化アプリ

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A組へ戻るとすでに教室内は騒然としていた。


突如グラウンドに現れた暴走族にみんなくぎ付けになっている。


「ミキコ! ミキコが言ってた通りだったよ!」


窓からグラウンドを見ていたクラスメートが駆け寄ってくる。


「だから言ったのに」


あたしは自分で出現させた暴走族を確認してほくそ笑む。


「今、先生たちが外に出ていった!」


男子生徒が声を張り上げながら教室へ入ってきた。


先生に報告しにいっていたようだ。


「先生たちだけじゃどうにもらなないよ……」


弱々しい声で言ったのはリサだった。


リサとマナミも顔色が悪くなっている。


幽霊よりも暴走族のほうがよっぽど現実的だからかもしれない。