一度あたしの顔を確認した吉田さんは恐る恐ると言った様子で階段に足をかけた。
なにも起こらないことを確認して、一歩一歩上っていく。
あたしは下からその様子を確認し、そっと階段から下りた。
スマホで時間を確認してみると、あと10分ほどで階段が消滅する。
「本物の階段だ……」
中央まで移動した吉田さんが唖然とした表情を浮かべて呟いた。
「だから言ったでしょ?」
「こ、こんなの嘘に決まってる。きっと、夢をみてるんだ」
吉田さんはそう言うと自分の頬をつねり、痛がっている。
「夢だと思うなら、もっと上まで行ってみたら?」
あたしは下から吉田さんへ声をかけた。
その言葉に吉田さんはビクリと体を震わせ、闇に包まれた階段上部を見つめた。
「あそこまで行ったらどうなるの?」
「どうにもならないよ。だってこれは夢だから」
意地悪く答えると、吉田さんはムッとした表情を浮かべた。
そして階段上部へと視線を向ける。
なにも起こらないことを確認して、一歩一歩上っていく。
あたしは下からその様子を確認し、そっと階段から下りた。
スマホで時間を確認してみると、あと10分ほどで階段が消滅する。
「本物の階段だ……」
中央まで移動した吉田さんが唖然とした表情を浮かべて呟いた。
「だから言ったでしょ?」
「こ、こんなの嘘に決まってる。きっと、夢をみてるんだ」
吉田さんはそう言うと自分の頬をつねり、痛がっている。
「夢だと思うなら、もっと上まで行ってみたら?」
あたしは下から吉田さんへ声をかけた。
その言葉に吉田さんはビクリと体を震わせ、闇に包まれた階段上部を見つめた。
「あそこまで行ったらどうなるの?」
「どうにもならないよ。だってこれは夢だから」
意地悪く答えると、吉田さんはムッとした表情を浮かべた。
そして階段上部へと視線を向ける。



