☆☆☆
「別に、なんの変りもないじゃん」
廊下を歩きながら吉田さんは憮然とした態度で言う。
「こっちだよ」
あたしはほとんどなんの説明もせずに吉田さんを階段へと案内していた。
「どこに連れていくつもり? こっちは誰もいないじゃん」
ひと気がなくなった頃、ようやく屋上へ通じている階段が現れる。
あたしはその前で立ち止まった。
「ちょっと、急に止まらないでよ」
あたしの背中にぶつかりそうになった吉田さんが文句を言う。
しかしその直後「えっ……」と呟き、固まってしまっていた。
「ここだよ」
あたしは13階段を見上げる。
「な、なにこの階段。どうして2つあるの!?」
吉田さんは混乱した声を上げる。
「トイレの女の子やピアノを弾く手は作り物でどうにかなるかもしれない。だけど、階段を2つも作るなんて、さすがのあたしでも無理だよ?」
「別に、なんの変りもないじゃん」
廊下を歩きながら吉田さんは憮然とした態度で言う。
「こっちだよ」
あたしはほとんどなんの説明もせずに吉田さんを階段へと案内していた。
「どこに連れていくつもり? こっちは誰もいないじゃん」
ひと気がなくなった頃、ようやく屋上へ通じている階段が現れる。
あたしはその前で立ち止まった。
「ちょっと、急に止まらないでよ」
あたしの背中にぶつかりそうになった吉田さんが文句を言う。
しかしその直後「えっ……」と呟き、固まってしまっていた。
「ここだよ」
あたしは13階段を見上げる。
「な、なにこの階段。どうして2つあるの!?」
吉田さんは混乱した声を上げる。
「トイレの女の子やピアノを弾く手は作り物でどうにかなるかもしれない。だけど、階段を2つも作るなんて、さすがのあたしでも無理だよ?」



