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5時間目が終わったころ、あたしは1人で屋上へと続く階段の前に来ていた。
周囲にひと気はなくて、普段からなんとなく薄暗い場所だ。
「ここに出現させたらどうなるんだろう……?」
少しの不安と、大きな好奇心。
あたしはアプリを操作して、階段の横にもうひとつの階段を出現させた。
「うわ、すごい!」
思わず呟く。
元々壁だった場所に2つめの階段が現れたのだ。
それは13段あり、一番上は真っ暗な闇に包まれているのだ。
ゴクリと唾を飲み込んで階段を見つめる。
あの闇の向うはどうなってるんだろう?
闇をジッと見つめていると、吸い込まれてしまいそうな気がして震えた。
「と、とりあえずこれでよし、と」
出現時間は2時間にしておいたから、放課後みんなが騒ぎ始めるのを見ることができる予定だ。
自分でやったことなのに闇を見ているとなんだか怖くなってきて、あたしは小走りに教室へと戻ったのだった。
5時間目が終わったころ、あたしは1人で屋上へと続く階段の前に来ていた。
周囲にひと気はなくて、普段からなんとなく薄暗い場所だ。
「ここに出現させたらどうなるんだろう……?」
少しの不安と、大きな好奇心。
あたしはアプリを操作して、階段の横にもうひとつの階段を出現させた。
「うわ、すごい!」
思わず呟く。
元々壁だった場所に2つめの階段が現れたのだ。
それは13段あり、一番上は真っ暗な闇に包まれているのだ。
ゴクリと唾を飲み込んで階段を見つめる。
あの闇の向うはどうなってるんだろう?
闇をジッと見つめていると、吸い込まれてしまいそうな気がして震えた。
「と、とりあえずこれでよし、と」
出現時間は2時間にしておいたから、放課後みんなが騒ぎ始めるのを見ることができる予定だ。
自分でやったことなのに闇を見ているとなんだか怖くなってきて、あたしは小走りに教室へと戻ったのだった。



