ノドカが教えてくれたアプリなのだから、てっきりすでに使っていると思っていた。


「なかなか使うタイミングがなくてさぁ」


「そうだったんだ。それなら、今日このアプリは本物だってわかったね」


「そうだね! あたしもなにか出現させたくなったら使ってみるよ。でも、今はミキコが使っているのを見るだけで楽しいかも」


ノドカはそう言うと、今日の出来事を思い出したようにプッと噴き出した。


それにあたしも笑ってしまう。


「明日はどんな幽霊を出すか、しっかり考えておかなきゃね」


あたしはウキウキした気分で言った。