具現化アプリ

「本当だよ。見てくればいいじゃん」


アプリの時間は2時間に設定してある。


今からトイレに行っても十分に間に合う。


あたしの言葉に3人は目を見かわせた。


「わかった。でも、もしなにもいなかったらボコボコにしてやるから」


マナミはそう言うとリサと吉田さんの2人を引連れて女子トイレへと向かう。


「ついて行こう」


あたしの耳元でノドカが言う。


あたしも3人がどんな反応をするのか確認したかった。


3人の後ろについてトイレへと戻った時だった「ギャアアアア!!」というマナミの悲鳴が聞こえてきて、次いで3人がトイレから走って出てきたのだ。