大きな目に睨まれても、全然怖くない。


「ミキコの能力は本物だよ!」


途端に、ノドカがあたしとマナミの間に割って入って言った。


「なによあんた。そんなウソつきの肩を持つの?」


「ミキコは嘘なんてついてない」


そう言い切るノドカは完全にあたしのことを信じ切っている。


「中学にもなって幽霊なんて信じてるの? バッカじゃないの!?」


マナミは腕を組み、仁王立ちして言う。


きっと、自分よりあたしの方が有名になってきているから、不満なのだ。


「そんなこと言っちゃダメだよ」


あたしは立ちあがって言った。


するとリサがマナミを庇うように一歩前へ出る。


「幽霊を侮辱したら、とりつかれるよ?」


あたしの言葉に数人のクラスメートたちがまた悲鳴をあげた。


「取りつかれるわけないじゃん! 幽霊なんていないんだから!」


リサが強気で言い返してくる。