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「ごめんね、あたしのせいで」


あたしとノドカは学校の近くにある公園に来ていた。


ノドカがこけたときに手をすりむいていたので、その手当が必要だったのだ。


公園の水で洗い、絆創膏をはってあげるとノドカはニコッとほほ笑んだ。


こんな目に遭ったのは全部あたしのせいなのに、どうしてノドカはこんなに平気そうな顔をしているんだろう?


あたしは本当に疑問になっていた。


「どうしてノドカはここまでしてあたしと一緒にいるの?」


公園のベンチに座り、思い切って質問する。


するとノドカは「友達は自分で決めるから」と、返事をする。


それはそうかもしれないけれど……。


それでもあたしは納得できなかった。


いくらノドカがオカルト好きでも、ここまで一緒にいるだろうか?


疑問をぶつけようとしたとき、ノドカがスマホを取り出した。


「霊感なんてないのはわかってる」


その言葉に心臓がドクンッと跳ねた。