「あたしの学校では七不思議を全部見たり、体験すると死ぬって言われてるよ」


「そうか……」


コウダイはまだ考えこんでいる。


「なにを考えてるの?」


「いや……ミキコちゃんは七不思議のすべてを経験してるんだよなって、思って」


そう言ってあたしを見るコウダイの目は、またキラキラと好奇心で輝いていた。


その瞬間ハッと息を飲む。


コウダイが何を言いたいのかようやくわかった。


「ミキコが七不思議の八つ目になるのを見てみたいの?」


あたしの言葉にコウダイは頷いた。


「好きでもないミキコちゃんと2度もデートして、1日中メッセージもしてるんだ。そのくらい面白いことが起こってもいいと思わないか?」


コウダイの言葉にあたしは呆れてしまいそうになる。


コウダイは自分の好奇心を満たすためにはどんなことでもする。