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コウダイとの約束の日はあっという間にやってきた。
といっても丸1日一緒にいるわけじゃない。
あたしたちはお互いの学校が終わってから合流する約束をしていた。
そのため、朝からあたしはソワソワしっぱなしだった。
「あたし、霊感あるんだよねぇ」
A組の教室へ入ってすぐ、いつものようにクラスメートのミキコの声が聞こえてくる。
「へぇ、すごいねぇ」
数人の女子生徒たちがミキコの言葉に耳を傾けている。
オカルト好きなあたしも何度かミキコの話を聞いたことがあったけれど、よくある都市伝説をそのまま説明しているだけだった。
ミキコ自身に霊感があるなら、もっと楽しい話ができるはずだから、きっと嘘だろう。
「まぁた言ってる」
自分の席へ向かう途中、マナミとリサがミキコを睨みつけているのが見えた。
この2人は目立とうとするミキコのことを毛嫌いしているみたいだ。
あたしはそんな2人に目もくれず、自分の席に座った。
今日は初めてコウダイと2人で会うんだ。
教室内の余計な人間関係に首を突っ込むつもりはなかったのだった。
コウダイとの約束の日はあっという間にやってきた。
といっても丸1日一緒にいるわけじゃない。
あたしたちはお互いの学校が終わってから合流する約束をしていた。
そのため、朝からあたしはソワソワしっぱなしだった。
「あたし、霊感あるんだよねぇ」
A組の教室へ入ってすぐ、いつものようにクラスメートのミキコの声が聞こえてくる。
「へぇ、すごいねぇ」
数人の女子生徒たちがミキコの言葉に耳を傾けている。
オカルト好きなあたしも何度かミキコの話を聞いたことがあったけれど、よくある都市伝説をそのまま説明しているだけだった。
ミキコ自身に霊感があるなら、もっと楽しい話ができるはずだから、きっと嘘だろう。
「まぁた言ってる」
自分の席へ向かう途中、マナミとリサがミキコを睨みつけているのが見えた。
この2人は目立とうとするミキコのことを毛嫌いしているみたいだ。
あたしはそんな2人に目もくれず、自分の席に座った。
今日は初めてコウダイと2人で会うんだ。
教室内の余計な人間関係に首を突っ込むつもりはなかったのだった。



