具現化アプリ

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それから一ヶ月後、あたしを除く3人は実際にオフ会を開き、肝試しをしてきたようだった。


《匿名希望:コウダイが教えてくれたあの廃墟、マジでやばかった!》


《コウダイ:でしょう? 今度またいいところがあったら行きましょう!》


《名無し:次はノドカも一緒にどう?》


その誘いに一瞬心が揺らいだ。


みんな楽しそうだし、なによりあたしが知らない場所で盛り上がっている3人を見て、寂しさを感じてしまったのだ。


ちょっとだけ参加して、危なそうだったらすぐに帰ろう。


あたしは自分にそう言い聞かせ、2度目のオフ会には参加することに決めたのだった。