「どういう……こと……」


立っていることができなくなって、あたしはついに膝をついてしまった。


その状態で2人を見上げる。


ノドカとコウダイくんはあたしを見下ろして含み笑いを浮かべる。


「騙してごめんねミキコちゃん。ほらノドカ、最後なんだからちゃんと説明してあげなよ」


待ってコウダイくん。


騙すってなに?


最期ってなに?


聞きたいことが山ほどあるのに、声を出そうとすると低いうめき声しか出てこなかった。


まるで自分の体ごと、なにかに乗っ取られてしまったような感覚だ。


「仕方ないなぁ……」


ノドカがため息交じりに言い、ことの経緯を説明しはじめたのだった。