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「そっか。今のところミキコちゃんは元気そうだもんな」


そう言われてあたしは頷いた。


7つ目を知ったところで、死ぬこともないけれど。


「よかったらさ、最後の体育館の幽霊を俺も見てみたいんだけど」


その申し出にあたしは目を見開いた。


「うちの学校に来るってこと?」


「ほんの少しだけでいいんだ! 本物の幽霊を見てみたいんだよ! 頼むよ!」


コウダイくんはテーブルに頭をこすりつけるようにして言う。


「ちょっと、頭を上げてよ」


あたしは慌ててコウダイくんの肩を叩く。


学校に誰もいない時間を見計らって行けば、コウダイくんに幽霊を見せてあげることはできる。


問題は体育館の鍵だった。


でもそれは日中にこっそり持ち出して近くのホームセンターで合鍵を作ってもらえばどうにかなる。