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「ノ、ノドカのどこがよかったの?」


「う~ん、顔も可愛いけど、やっぱり性格かな?」


コウダイくんはまだ顔を赤らめている。


ノドカの性格がいいなんて、コウダイくんはきっと騙されてるんだ。


あたしはノドカのせいでこんなにイライラしているのだから、間違いない。


「でも、ノドカってちょっとつまらない子だよね」


「ちょっとミキコ?」


ノドカが驚いた表情であたしを見る。


「そんなことないよ。ノドカは多趣味で、好奇心も強いし、一緒にいて楽しいよ」


コウダイくんはすぐにノドカを養護する。


本当に好きだからだろう。


でも、あたしも引き下がらなかった。


せっかくの桜翔太くんとのデートを台無しにされたのだ。


ただじゃおかない。


「そう? あたしから見たらノドカは平凡だけどね」


「そういうミキコちゃんはなにかすごい特技でも持ってるのか?」


コウダイくんが少しイラついた口調になって言った。


あたしはニヤリと笑って頷く。