マナミが一歩前へ出て言った。


「どういうこと?」


あたしはわざとわからないフリをして首を傾げる。


「とぼけんじゃねぇよ!」


マナミの前に立っていたリサが怒鳴り声をあげ、思わず身を震わせてしまう。


だけど、ここでひるんじゃいけない。


「本当に、なんのこと?」


「霊感なんて嘘のくせに!」


リサがあたしの肩をドンッ! と押して言う。


尻もちをつきそうになったけれど、どうにか耐えた。


「霊感は本当だよ?」


「嘘つき! そんなので有名になろうなんてふざけんなよ!」


奇麗な顔をしたマナミが汚い言葉を吐き出す。


本当にあたしのことが気に入らないみたいだ。