ホントあたし何やってんだろ…
ここに来て泣いて、言いたい放題言って、おまけにケーキなんか貰ったりして最低だよあたし…馬鹿みたい。
落ち込む姿のあたしに拓真先輩は「送るよ」と言ってテーブルに置いている地下の鍵を手にした。
「あっ、あたし一人で大丈夫です」
「ってか俺ももう帰るしそのついで…って言うか変な奴に絡まれたら陸に怒られるっしょ?」
陸か…
先を歩く拓真先輩の背中を追うようにして着いていく。
外に出て拓真先輩は扉の鍵穴に鍵を差し込みガチャと閉める。
階段を上がり薄暗い迷路道を出てすぐ拓真先輩は重いため息をついた。
「あー…明日から学校始まるな」



