「俺最近、陸と会ってねぇからよくわかんねぇんだけど、有亜ちゃん来た時、雅人も居たけどアイツも浮かない顔してたよ」
田上…
田上とは登校日、以来会っていない。
今の拓真先輩と同じ、陸の事を聞かれた日だ。
田上にも有亜にも“何でもない”って否定し続けていた。
だけど、もう…
否定していく事、事態疲れてくる。
「拓真先輩は年下、嫌いですか?」
何を言っているんだと言う自分に「はっ?!」と拓真先輩は返す。
「だから年下は駄目なんですかね?」
拓真先輩はくわえていたタバコを離し「えっ、ちょっと待って…」と言ってタバコを灰皿に打ち付けた。
「駄目なんですかね?ってどー言う意味?陸が年下駄目って言ったの?」



