ふたつの羽根


部屋に入りバタンと倒れ込むようにしてベッドに沈む。 

枕に顔を沈めて目を瞑った。 

時計の秒針だけが、やけに耳の中に入り込む。


ふと目を開けた瞬間、机に目がいき小さなガクが目に入った。 

スッと体を起こして机の前に立ちガクを手に取る。

その中に入っている自分の手の平サイズの羽根。


グラデーションのように青から白に変わっていく綺麗な羽根が一枚、このガクの中に納まっている。


大切な…

大切な…


宝物。