ふたつの羽根


笑いながら言ってくる陸に「しないよ」とあたしは笑いながら強めに返す。


そんな…

するわけないじゃん。


「もう少し歩いた所」


細い道…

先を歩く陸の後ろ姿を追うように着いて行くあたしに何度も何度も後ろを振り向き「足元、気をつけろよ」と言う陸に思わず笑った。


「ってか何で笑ってんの?」 

「いいすぎ」

「言い過ぎじゃねーよ」


強めに返ってきた言葉なのに、

心配されてんのかな?

とか思ったりして何か嬉しかった。 



細い道を抜けると車3台分ぐらいのスペースの所にベンチが置いてあり、辺りは誰一人、居なかった。


そのベンチから目線を上げると思ってもみなかった光景が目に飛び込んできた。


「うわっっ!」