「てか、肉！ちょーうまそうなんだが！」
「いっぱい泳いだから腹減りまくり！」
尾崎くんたちが今にもよだれを垂らしてしまうんじゃないかって顔で、
ジュージューと素敵な音を奏でてるお肉を見つめている。
「焼きそばもあるぞ」
「さいっこう！」
木野くんの言葉にさらに目をキラキラさせた尾崎くんと浜田くん、
ふたりのあんまり嬉しそうな顔が面白くて、自然と顔が綻ぶ。
「もう取っていい？」
お肉をトングでひっくり返している寧衣くんに浜田くんがそう聞くと、寧衣くんが「うん」と返事をした。
「あ、ねぇ浅海ちゃん」
「へっ、」
取り皿とお箸をテーブルに取りに行こうとした浜田くんが突然、私の方を向いた。
「な、何でしょうか」
こうやって面と向かって話しかけられたのは始めてだから、緊張する。
