「いや、私はなにも……けど、少しは役に立ててたのならよかった、です」
羽芽ちゃんがものすごく興奮気味で話すから、私もとても嬉しくなって。
グループのみんなが「それはもう運命じゃん!」なんてさらに盛り上がる。
「それ覚えてるよ。その日、羽芽がすっごい嬉しそうに『天使に助けてもらった』って言ってたの。まさか浅海さんのことだったとは」
そう言ったのは、隣の席で男子たちとご飯を食べていた寧衣くん。
目が合って、胸がトクン鳴る。
というか……。
羽芽ちゃんと寧衣くんのこの親しげな感じ、やっぱりふたりって付き合っていたりするんだろうか。
『覚えてるよ』
寧衣くんのそのセリフが引っかかったから。
「うちら中学一緒なのよ。昴も」
まるで私の心の声が読めたみたいに羽芽ちゃんがそう教えてくれた。
「あ、そうなんだ……」
そっか。だから3人とも仲がいいんだ。
「中一から同じクラスでさ。やべーよね。ふたりとも俺のこと好きすぎる」
と横から入ってきた尾崎くんに、羽芽ちゃんが「日本語おかしいよ」なんて突っ込んだ。
このふたりのやりとり、なんだか心地いいな。



