小悪魔王子に見つかりました


そもそも、かくれんぼって、同じところに一人以上が隠れてもいいのかな?

そんなルールは特に聞いたことないけれど、暗黙の了解というか……。

「ほら、早くしないと樹くんたちに見つかっちゃうよ」

「……っ、」

「おいで、姫茉」

ずるい……。
そんな誘うような声で言われちゃ……。

その手を取ってしまうよ。

大好きな寧衣くんの手に自分の手を重ねて。

「おじゃましますっ……」

私は吸い込まれるように、彼と押し入れの中へと入った。

パサッと静かに閉められた襖から、わずかに光が漏れる。

「よーーーし!樹くん、みんな見つけるぞ〜!」

押し入れの外から酒井くんの声がして、鬼であるふたりがみんなのことを探し始めた。