小悪魔王子に見つかりました


「おめでとー樹!」

「おめでとう、樹くん!」

「6歳、おめでとう!」

みんなのお祝いの声が響くと、尾崎くんたちが用意していたクラッカーを鳴らして。

望くんと翠ちゃんは、大はしゃぎ。

「みんな、本当にありがとう。樹、こんなんだけど、内心めちゃくちゃ喜んでると思うから」

よかった。木野くんの嬉しそうな顔も見られて。

寧衣くんやみんなは気にしないでいいって言ってくれてたけど、

ずっと心残りだったから。

「喜怒哀楽、わかりづれぇところ、ほんと木野に似てんな」

浜田くんがガハガハと笑いながら、部屋の電気をつけて。

部屋に、ろうそくの火を消した独特な匂いが香る。

それから、ケーキを食べる前にみんなでお昼ご飯を楽しんでから、

樹くんにプレゼントをあげて。

木野くんから事前に、樹くんは恐竜が好きだって聞いていたから、

みんな揃って、選んだプレゼントが恐竜まみれで、

尾崎くんが「恐竜のゲシュタルト崩壊起きる」なんて呟いていた。