そうこうしているうちに始まった、樹くんの誕生日会。
木野くんが兄妹3人の名前を呼んで部屋の中心にある大きな座卓の前に座るよう促して、私たちも部屋の中心にあるそこに腰を下ろす。
「まず浅海さん、今日の会を企画してくれて本当にありがとう」
「えっ?!……いや、私は、な、なにも」
まさか、みんなの前でこうして改めてお礼を言われるなんて全然思わなかったからびっくりする。
それに、本当に私は何もしていないし。
今日のこの会場であるお屋敷の部屋を貸してくれたのも和子ちゃんのおばあちゃんだし。
料理や部屋の飾り付け、樹にあげる予定のプレゼント、
全部、みんながいたから出来たこと。
「ううん、姫茉が思いついて相談してくれたからこそ、実現したことだよ」
向かいに座る羽芽ちゃんがハッキリとそう言ってくれるから、
少し鼻の奥がツンとして。



