「あーー姫茉より寧衣が大丈夫じゃないかー」
「え?」
目を細めて僅かに広角を上げた羽芽ちゃんが、私の左隣に立つ寧衣くんに目を向けてそう言う。
なんだか…ちょっと悪い顔だ。
「別に……」
寧衣くんがプイッと羽芽ちゃんから顔を背ける。
「ほらほら〜〜友達の弟の大事な誕生日会にそんな顔したらダメなんだぞ〜!」
「……っ、」
寧衣くんが口をつぐんだ時、パッと明るい陽香ちゃんの声が部屋に響いた。
「ね!!とりあえずはじめない?!このままだったら尾崎くんが本当に馬になってしまう!!」
「それは願ったり叶ったり」
え……。
羽芽ちゃんのセリフに苦笑してしまう。
そして、ヒヒーンって鳴いてる尾崎くんを容易に想像できてしまったのもちょっと申し訳なくて。
「羽芽、聞こえてるぞ」
「昴!止まるな!」
「望くん鬼すぎる……。ヒヒーン」



