小悪魔王子に見つかりました


「浅海さんがサプライズにしようって提案してくれて。それで今からその計画立てようかって」

と木野。

「……なるほどね」

ふーーーん。

俺が姫茉のこと考えながら仕事してる時に、姫茉は木野(の弟)のこと考えてたんだ。

へーーー。

姫茉がそんなこと考えていたなんて初耳だし。

まじか……。

「いらっしゃいませー!」

「うわ、なんかまたお客さん増えてきたね、寧衣戻らないとじゃない?」

心の中でブツブツと思っていると、羽芽に
そう言われてさらに黒い感情が押し寄せてくる。

俺抜きで、また楽しむんだ。

「……あぁ、うん、じゃ、」

「寧衣くん、頑張って!」

「うん。ありがとう姫茉」

彼女にニコッと笑顔を向けて、レジに戻ったものの。

気持ちはモヤモヤしたまま。

接客をしながら、視界の端にみんなが映る。