小悪魔王子に見つかりました


「昴と浜田くんもいたんだけど、バイトの面接があるとかで帰っちゃって」

え?ちょっと待って、俺抜きで?あいつらも姫茉と遊んだの?はぁ?

「……へーそーなんだ」

「寧衣、目が全然わらってないぞ」

「……っ、」

姫茉の前で余計なこと言わなくていいから。

「寧衣くんごめんね、すっごく忙しい時間に」

うつむき加減で謝る姫茉に首を横に振る。

「全然!ちょうどさっきピーク越えたし、大丈夫だよ。来てくれてありがとう。姫茉に会えてめちゃくちゃ元気出た」

そう言って笑えば、彼女の顔がみるみる赤くなって。

かわいすぎるって。

姫茉に向けてならいくらでも自然とこうして笑えるのに。

姫茉限定で接客したい。

ずっとここにいてほしい。

「ね、早く注文したいんだけど?」

姫茉に見惚れていたら横から鋭い声が飛んできてハッとする。

ほんとこの人……。