「お祝いしなきゃ!あんなにいろいろ悩んでた恋だよ!実ったんだから!」

と言う陽香の熱がすごい。

その通りなんだけど。
姫茉が遠慮することなんてなにもない。

「そうだよっ!行こ!」

「っ、うん……ありがとう……実は私、スイーツバイキングって初めて……ドキドキする」

と瞳をキラキラさせる姫茉。

え。
かわいいなおい。

「かわいいなおい」

私が心の中で思ってたことを和子が口に出したので笑いそうになるのをグッと堪える。

「よかった!じゃあいこ!」

私の声に、みんなが「おー!」と続いた。

姫茉のお祝いって言うのは本当だけれど、

姫茉を見ていると、私も、自分の恋のこと、ちゃんとみんなに話したいって思ったから。

これを機に。