この3人といる時間が、本当に大好きだ。

もっと、3人のことを知りたいし、私のことを知って欲しい、なんてわがままになる。

寧衣に似てきたのかな、私。嫌だな。

勇気を振り絞って声を出す。

「みんな今日の放課後、時間ある?」

「え、うん。私は大丈夫だよ!」

「うん、私もっ」

「大丈夫だけど、羽芽、何かあるの?」

私の声に、当たり前のように向けてくれる3人の安心する笑顔に救われる。

切り出すのちょっと緊張したけど、大丈夫そう。

「……スイーツバイキング、行こ!」

「え、なにそれ喜んで行くが!!急にどうした羽芽!」

「ほんと珍しいね、羽芽がそういうの自分から誘うなんて!」

うっ、全くこのふたりは、変なところで勘がいいんだよね。

まぁ、私がこんなふうに誘うのなんて初めてだからそりゃ驚かれるのも無理はないんだけど。

「姫茉の、お祝いに!!」

「おおなるほど!いいね!行きたい!ね、姫茉!」

「わっ、いいのかなっ、お祝いなんて……」

と縮こまる姫茉。

そうやってすぐ照れて赤くなるところが可愛くてしょうがない。