「ほんっとに、おめでとう、姫茉」

「えっ……」

おめでとうって……。

は、もしかして羽芽ちゃん、寧衣くんから私たちのこと聞いたのかな?!

今日の朝、目が覚めて、昨日の幸せな時間は全部夢だったかもしれない、なんて心配していたから。

いや、起きてすぐ、おはようのやりとりをメッセージでして、朝からすっごくドキドキもしたんだけど。

いざ、こうして直接言われると改めて実感してくすぐったい気持ちになる。

「え、ちょっと待って、おめでとうってなに!」

「なにがあったの姫茉!え!」

なにがなんだかわからないって顔をした和子ちゃんたちがそう騒ぎ出すと、

「いつまでやってるの、羽芽」

なんて大好きな声がした。