「なに?姫茉、兄ちゃんにときめいた?」
「えっ、ときめっ?!いや、そうじゃなくて。DNAってすごいなって。単純に。……私は、寧衣くんが誰よりも一番、かっこいいよ」
っ?!
「……はぁ、無理」
聞こえない小さな声が漏れる。
「えっ?」
からかうつもりだったのに、不意打ちで俺の方がかき乱されてばっかりで。
これ以上、俺のこと狂わさないで、ううん、もっとおかしくさせて、
そんなふたつの気持ちが絡んで。
ちょっと困らせたい、そう思って仕掛けたのに。
まんまと俺の方がやられてしまう。
「……姫茉に、触っていい?」
「な、」
あからさまに動揺しながらも、首を縦に振る彼女の頬に触れると、
視線がぶつかって。
死ぬほど可愛いんですが。



