「今みたいに、中学のときに浅海の連絡先知っていたら何か変わっていたかもしれないな……」
「酒井くん……」
「ハハッ、ごめん、なんかしんみりしちゃって、」
力なく笑った彼が、ウーロン茶を一口飲んでふたたび口を開いた。
「けど、浅海、元気になってたから安心した」
「あ、うん。すっごく元気、かなっ」
あの頃より、確実に。
寧衣くんが、私を見つけてくれたから。
『浅海さん!』
そう言って走って私を探してきてくれた寧衣くんのこと、鮮明に思い出せる。
とってもキラキラしてて、眩しかったな。
「……俺がよかったな〜」
「えっ……」
静かにつぶやかれた声に、意識が引き戻される。
瞳だけを動かして隣の彼を見ると、バチっと目が合って。
酒井くん、今なんて?



