小悪魔王子に見つかりました


「聞いたことあったんだ。俺と仲良くしていたから、浅海が女子からよく思われていないって」

「あ……」

まさか、その話が酒井くん本人のところにまで伝わっていたなんて。

「ごめんな。浅海がどんどん元気なくなっていってるの俺、わかってたのに。なんて声かけていいかわからなくて。ごめん」

「酒井くんが謝ることなんて何もないよ!」

酒井くんは何にも悪くないのに、むしろ、彼と話していた時間は楽しかった記憶しかないよ。

それなのに、何度も謝らせてしまっていのがすっごく申し訳ない。

「なんもできなくて、ごめん。これ、いつか返せる時が来たらそのこと謝りたいってずっと思ってた」

「そんな……ありがとう。本当に」

酒井くんがそこまで色々と私のことを考えていてくれたなんて。

胸がギュッと締め付けられる。