「なに。浅海は、こういうこと好きな人としかしない?」
「えぇ!?」
突然の問いかけに顔が一気に熱くなる。
今、好きな人とかなんとか聞こえたけれど。
そのせいで、頭の中が寧衣くんでいっぱいになって。
「そんなあからさまに照れんなよ」
「だ、だって……」
「最上寧衣だろ?」
っ!?
なんで、酒井くんが私の好きな人を知ってるの?!
心臓が一気に暴れだす。
「なんで……」
「なんでって、体育祭の時にすぐわかったよ。すっげぇわかりやすいよな、浅海って」
「う、うそ……」
「ほんと」
どうしてこんなことになってしまったんだ。
私はただ、酒井くんが私に返すものがあるって言うから来ただけなのに。
なぜか久しぶりに会ったばかりの元クラスメイトに好きな人がバレてしまっているという状況にパニックだ。



