小悪魔王子に見つかりました


「え、アンカー木野くん?」

木野くんといえば、寧衣くんと同じグループで、

この間のBBQも一緒にいた男の子だ。

口数の少ないクールな人ってイメージで、あまり話したことないけれど。

「あちゃー、まあそう簡単にいかないよね〜」

「でも、木野もまぁまぁモテるし、アンカーになりたい女の子いるんじゃない?」

羽芽ちゃんのセリフに頷く。
たしかに、木野くんもかなりモテそう。

「姫茉と寧衣くんがアンカーじゃないなら興味ない〜」

「寧衣くんがアンカーじゃないならもうなんでもいいわ……」

「ふたりとも……」

あんなにはしゃいでいたのに。
冷めるのが早すぎるよ。

「はーい、じゃあ次女子〜」

ちょっとかったるそうな担任の先生の声で、私たちも教卓に向かった。