【修正版】午前8時のシンデレラ

美味しい。
もっと欲しい。
「足りない。もっとちょうだい」
まだ喉の渇きがおさまらない。
私、どうなってしまったんだろう。
相変わらず私の身体の血が沸騰してるかのように熱い。
なんだか本当にもう限界。
息をするのも苦しい。
トロンとした目で瑠偉さんを見ていたら、彼が私の異変に気づいたのか、突然私の額に手を置いた。
彼の手が冷たくて気持ちいい。
「芽依、ひょっとして熱がある?汗もあの夜より凄いけど」
「熱ある……かも。から……だ……も熱い」 
自分ではわからなかったが、そう言われてみると汗でグッショリ身体が濡れてるかもしれない。
でも、起き上がろうとする気力もなかった。
このまま眠りたい。
今日はいろんな事がありすぎて、私のキャパを超えてしまったのかも。
もう無理。
これってひょっとして知恵熱なのかな?
意識も朦朧としてきてうつらうつらしていると、いつの間にか瑠偉さんがルームウェアに着替えてタオルと着替えを持ってきた。