そしてその翌日は颯大さんの家に行った
今度は姫君も一緒に

「緊張します」

「大丈夫…俺がついているから」

「姫華もついてるから」

頼りになります

さすが大きなお家だった

「初めまして加納すずと言います」

「よく来たね」

お義父様が言ってくれた

お義母様はこの為に一時帰国した羽菜と一緒に
お茶を運んできた

「すずさん
本当に息子と孫を守ってくれてありがとう
すずさんがいなければ
また息子を亡くす所だった…」

えっ!また息子を亡くす⁇
お義母様と羽菜が泣いている

お義父様が遮る様に

「すずさん…こんな子どもがいる息子で
いいのか⁇」

「親父⁇」

「はい!素敵なお二人だから決めたんです」

「そうか…ありがとう」

お義父様も涙ぐんでいた

「兄さん…よかったね」

羽菜は涙ながらに言った

「あ〜お前のおかげだ」

「今日は兄さんが素直だよ」

さっきまで泣いていたのに大笑いする羽菜

色々お話をしていると途中から
お義父様がじっと私を見ている気がした

それに颯大さんが気がついたみたいで

「親父⁇すずを見過ぎ
綺麗だからって見過ぎはよくないよ
俺のすずだからな」

颯大さん…みんなの前で///

「悪い…知ってる人に似てたからな」

「親父の初恋か⁇」

「違うわよ
お父様の初恋は私よ!」

嬉しそうにお義母様は笑っている

「はあ⁇」

颯大さん驚きすぎ

お義父様の言っていた事はすっかり忘れて
マンションに帰った

姫君はそのままお泊りになった