「家政婦の仕事なんだけど…辞めて欲しい」

…ん⁇今…"好きになって欲しい"って言われて
嬉しかったのに…家政婦は辞めてくれ

頭が回らない

「クビって事ですか⁇」

「あ〜」

「そうですか…」

下を向いた

「ごめん…違うから
家政婦としてここにいて欲しくない
じゃなくて…う〜んどう言えばいい
好きな女を家政婦扱いしたくない
…素直に言う
俺の側にいて欲しい
恋人として///」

「社長⁇」

「あ〜俺の事好きじゃないよな
でも好きにさせるから
本当の事を言うよ
家政婦の話…俺から羽菜にお願いしたんだ」

「えっ!」

ちょっと頭がついていかない
もしかして社長は私の事を知ってたって事⁇

「俺…お前の事知ってた
大学中退した事も…羽菜から相談されてて
理由は知らなかったけど…
どんな子だろうと思ってた 
まあ偶然だけど羽菜と一緒にいる所を見たんだ
それで一目惚れしたんだ///」

「社長⁇」

「羽菜に…恥ずかしいけど…
お前の事…相談してた
俺の側にいて欲しくて家政婦にしたんだ
だから家も解約して逃げれない状況を作った
でもいざお前を目の前にして
何を話していいか…わからなかった
その上姫華の事ばかり信じて
冷たい態度を取ってしまった
ごめん…本当はいつも気になってた
今日は笑ってる…今日は笑ってないけど
どうしたんだろうって
羽菜はさあ…おしゃべりだろう
お前に俺の事…話しそうだったから
ケータイに出るなと忠告したんだ
連絡が取れなかったのはそう言う理由だ
恥ずかしいなあ」

そうだったんだ
羽菜の理由が言えないって…この事だったんだ

どうしよう…私…社長の事…好き
もう好きになっていいんだ