俺様社長⁇溺愛パパ⁇二重人格な御曹司に愛されています

社長が

「おい!」

振り向くとワイングラスとお皿にナイフ
フォークを乗せて私に
差し出して来た

「ありがとうございます」

受け取ったが…ワイングラスだよね
もしかしてワインを呑めって
言わないよね⁇

「ワイン呑めるだろう⁇」

やっぱり聞いてきた

「あのう私…」

「呑めないのか⁇」

「いえ…まだ仕事中ですから…」

「そんな事はいい!付き合え」

「は…はい」

社長は席に着くとワインを開けて
差し出して来た

「社長私が…」

手を出すと

「いい」

ワイングラスを持って

「ありがとうございます」

ちゃっかりワインを入れてもらった

「姫華ちゃん何か取りましょうか⁇」

そう言ってお皿を取ろうとすると

「姫華が取る」

「でも…」

「姫華…取ってもらいなさい」

「姫華〜もう6歳だから自分でしたいなあ」

「そっか〜パパが悪かった
じゃあ頑張ってごらん」

すごい優しい目で言っている

「うん」

姫君は座っていた椅子に膝立ちになり
お皿を持ち身体を私の前に出してきた

…えっ!私の前の物を取るの⁇
待って!ワインが…目の前に
避けようと思ったが…時はすでに遅し…

グラスがテーブルに倒れた

グラスは倒れただけでワインは見事に
私の服が呑んでしまった
着ていた服は白いシャツだったので
見事に赤く染まった

「あ〜ごめんなさ〜い」

姫君は泣きそう

「大丈夫ですよ」

社長が慌てて立ち上がり
どこかへ行くと姫君は

「な〜んてね」
私の方を向いて舌を出して来た

はあ⁇わざとだったの⁇
恐るべし6歳

そして社長が戻って来ると

「すずちゃん
本当にごめんなさ〜い」

この二重人格の悪魔の6歳が!

「本当に大丈夫ですよ」

本当は大丈夫じゃないのよ!
何⁇この生意気な姫君は!

「悪かったな」

社長がタオルを出して来た

「大丈夫ですから」

そう言って部屋に行き着替え
すぐに浴室に行き洗った

「姫華…パパが取ってあげる」

「うん」

何事もなかった様に食べ始める
二重人格親子

私は食欲が一気になくなった

これはまだ始まったばかりだったのだ