こんな普通の生活が幸せだと感じる

そして颯大さんの実家に行った

ご両親は涙を流し喜んでくれた

そして姫華を連れて姫華の本当のパパの
お墓に行った

「姫華…ここに姫華の本当のパパがいるんだ
姫華の本当のパパはパパのお兄さんだよ
本当に素敵な真っ直ぐなパパだったよ
姫華はパパに似てるから…パパとも顔が
似てるんだ
…ん…⁇意味がわかるか⁇」

「うん」

ニッコリ笑う姫華

颯大さんは首をひねってたけど…

そしてあの病院に向かった

実は父はあれから快方へと向かっているらしい
まだわからなくなる時もあるが…
思い出す方が多くなったと聞いた
だから面会にやってきた

颯大さんと姫華はお買い物に行った
まずは私一人で会う事にした

「吉野さん面会の方ですよ」

部屋の中に入った

1年前に比べて目がしっかりしている

「こんにちわ」

「………ず⁇…すず⁇」

「はい」

「…大きくなったなあ」

「お父さん…」

自然に父を抱きしめた

「ごめんな
苦労かけたな
いつか…許されるなら…
お母さんの墓参りをさせてくれ」

「はい…」

父も悩み苦しんだんだ

「一つ聞いてもいいですか⁇」

「あ〜」

「私は…望まれて産まれてきたんですよね⁇」

「そうだ!君が産まれて私達は幸せだった
貧しかったけど…幸せだった
君が私達を幸せにしてくれたんだ」

「そう言ってもらえて嬉しいです
産まれてきてよかったです」

「産まれてきてくれてありがとう」

「私は結婚したんです
とっても幸せです」

「あ〜」

父は嬉しそうにうなづいた