「颯大⁇どうして⁇」

「颯大さん…どうしてここが⁇」

颯大さんの後ろにマスターがいた

「ここは俺の同級生の店だ」

颯大さんの同級生⁇マスターが⁇

「えっ!」

ここは湊の紹介で来たはずなのに
どうして⁇

「すずがいなくなって…探したんだよ
でも見つからなくて…
もしかしてあいつを頼ると思って
あいつに…もし…すずが頼ってきたら
ここを紹介してやって欲しいとお願いしたんだ」

颯大さんが湊に…お願いした⁇

「ごめん…すずちゃん
すずちゃんの事この1年颯大に報告してたし
休みの日は颯大見に来てたよ
颯大が来る時間に合わせて買い物を
お願いてたんだけど…気がつかなかったよね
本当は迎えに来たかったと思うけど
君がゆっくり落ち着くまでは
何年でも待つって言ってさあ…
すずちゃんに言えなかったんだ
それと目的はこの女がまたすずちゃんの
所に来ると思っていたからだよ」

もう頭の中が整理出来ない

「颯大さん…美和さんと結婚したんじゃ⁇」

「すず⁇何言ってんだ」

颯大さんは私を抱きしめ

「ごめんな…全部こいつの嘘だ」

美和さんは私を睨み

「あんたが颯大と子どもと幸せそうで
腹が立ったの!
本当なら颯大の隣は私だったのにって」

「でも貴女は子どもが出来ない事を
知って捨てたんですよね⁇
愛していたなら方法はあったはず…
なのに捨てたんでしょ!それを今更…
私は貴女の嘘で大切な颯大さんの
子どもを失った
辛くて…辛くて…
でも…でも…颯大さんと姫華が貴女と幸せに
暮らしているならそれでいいと思った
結婚したって聞いて本当によかったって
颯大さんと姫華が幸せなら
それで私は生きていけるとそう思った
だけど…颯大さんが姫華を事家に預けてるって
聞いた時…結婚は嘘と思った
颯大さんは姫華を心から愛してる
その子を手放す事はしないって
貴女は姫華を私の子どもだと思ってますよね
姫華は颯大さんのお兄さんの子どもなんです
その方は亡くなり颯大さんが姫華を
大切に育てて来たんです
そんな人が姫華を実家に預けるなんて
だから…本当に結婚したんですか⁇って
聞いたんです」