店の2階に通した
ここは私が住まわせてもらっている場所

「今日は⁇
その前ににどうしてここが⁇
調べたんですか⁇」

ここは東京から離れた場所だった

「報告に来たの
私…颯大と結婚したの」

「そうですか
おめでとうございます」

私は病院を出てから離婚届をもらい
サインをして颯大さんに送ったのだ

「あのう姫華は⁇」

「あの子⁇
あの子は颯大が自分の子どもじゃないから
って…私と二人の生活がいいからって
実家に預けてるの」

待って!颯大さんがそんな事するはずない

「あのう本当にご結婚されたんですか⁇」

「当たり前でしょ!
颯大は私との結婚を望んでいたんだから」

「姫華の事は聞いてないんですか⁇」

「なんの話⁇
よくわからないわ
報告に来ただけだから帰るわ」

「待って下さい
姫華は⁇元気でいるんですよね⁇」

「元気なんじゃない…知らないわ」

立ち上がった時…一瞬私の左手を見た

「貴女…何今も結婚指輪してるの⁇
今は私の夫なのよ」

「それは…」

何も言えなかった

この指輪は外す事が出来なかった
唯一颯大さんとの思い出の物だから…

「それは…まだ俺の事忘れてないからだろう⁇」

突然懐かしい声がした
1年ぶりの声
愛しい人の声