ずっと一緒にいてくれるよね?

「だったら証明してみようか」
ふいに翔太くんはにんまりと笑顔で下を指差した。


不気味なのに、受け入れたくなる。


逃げたほうがいいとわかっているのに、動けない。


「僕を好きなら、地面目がけて飛び降りて」


わずかに残された自由で、必死に抵抗する。
「むちゃくちゃだよ!翔太くん、私が死んだら嬉しいの?」


「嬉しいよ」


全身に寒気が走った。


それはまるで、魔法の一言だった。


私のなかに唯一まだ残っていた大切な何かがバラバラに壊れ、正常な判断ができなくなる。


翔太くんのために、飛び降りなければ。心の底から強く思う。


催眠術にも似ているこれはきっと、呪いだ。


「僕が嬉しいときみも嬉しいだろう?だから早く、ここから飛び降りてキレイに死んで」


耳元でささやかれる。低音の心地良い声が、スイッチになる。