ずっと一緒にいてくれるよね?

「やらないといけないことがあるから、一緒に行こう?屋上に」


「え」


まさか翔太くんも屋上の呪いにかかってる?戸惑う私に、翔太くんは声をひそめる。


「ふたりっきりになりたいな。ここだと人が来るかもしれないから」


ふたりっきり。


その言葉に私は浮かれた。屋上が不気味だとか、感じないほどに。


少しならいいよね。だって翔太くんのお願いだから。断るなんてありえない。


ドアを開け、ふたりで屋上に立つ。


あったかい太陽、爽やかな風。なんて気持ちいいんだろう。


屋上の呪いなんて、やっぱり誤解か偶然だ。桃香ちゃんは心配しすぎなんだ。


こんなに気分がいいんだから、ここが呪いの場所なわけない。


私は呪われてなかった。心が軽い。


きっと私たちには明るい未来が待ってる。理由もなく希望が持てた。


「私、自殺しなくて本当によかった。これからは、私と翔太くん、桃香ちゃんたちと遊べるね」


清々しさでいっぱいの私は気づかなかった。