犬の首輪をつけられた私は誰もいない夜のグラウンドを一周首輪をもって引きずられた。

「お茶しない」と誘った生物部の彼はお茶の中に睡眠薬を潜めた。だから私は首輪をつけられていても、何も抵抗が出来なかった。

気道が確保できず私は絞殺されてしまった。余計に苦しくなるので、歯向かってはいけないと思ってた恋心が一時壊れ、醜い声をあげて私ははてた。

そうして私の意識が躰の中から消えた。

ネグレイド。
私を殺した彼は、死体を思う存分、性的に堪能していた。死後硬直が始り飽きた彼は、私の遺体を電動ノコギリで、切断してゆく。
あっ右腕が
あっ左腕が
あっ左股が
あっ右股が

あっ首が

と、切り刻まれてく私の躰

残ったトルソー

ソレらを彼は、台車の段ボールにのせて、焼却場へと運んだ。

焼き終える毎に、焼却炉に私のパーツがほりこまれてゆく。骨すら残さない高温で私の躰は完全に荼毘された。

彼は、返り血をあびたシャツやズボンや零れ血の付いた段ボールも燃やし電動ノコギリと台車を丁寧に浄め証拠を隠滅した。

そして

なにくわない顔をして帰宅した。

地縛霊みたいな意識だけになった私は、私だった躰の灰が風に混じり飛ばされ大気に一体化するのを黙って見てた。