小さくうなづけば、優しくふわっと抱きしめられた。 久しぶりに嗅いだシノの匂いにものすごく気持ちが落ち着いていく。 「若様、可愛い。」 「うるさい、黙って運転してろ。」 「ふふ。」 東雲組の組員さんでシノの側近をしているマサさん ミラー越しに目が合い、笑い合う。 前と変わらない。大丈夫だ、怖くない。 「……ありがとう、シノ」 優しく優しく抱きしめてくれるシノの背中にギュッと手を回した。