「おっ、藤咲さん!お久しぶりです。」


「田中くん!久しぶりだねぇ。」



フランクに話してるところを見ると友達なのかな。

会場に着いてから30分程は、そういう感じでお父様に挨拶をする方たちにお父様の隣で挨拶していた。



ずっと笑っていたために、口の筋肉が少し痛い。
普段どれだけ表情筋を使ってないかが分かってしまった。



「伊織疲れた?」


「いや、大丈夫。お父様の方が疲れたでしょ。顔広いんだね。」


「成り行きだよー。仕事友達が多いだけ。」


そんなこと言って。

お父様は誰とでも仲良くなれるタイプの人
仕事友達って言ってるけど、そんなあっさりな付き合いはしていないばすだ。