凄まじいぐらいの殺気が彼を覆っていた。 「お前っ…、紅蓮のっ!」 一瞬怯んでいたが、次々と殴りかかっている。 綺麗だなと思った。 戦っている姿を見て、綺麗だなんて思っちゃいけない気がするけど…。 無駄のない動きに乱れる髪 突き刺さるような眼光 初めて見るそんな姿に見惚れてしまう。 ぼーっと湊だけを眺めていたため、気づかなかった。 横から首を締めつけるように、男の腕が伸びてきていた。 驚き避けようとするが、間に合わない。 グッ! ドスッ!!! ギュッと強く、強く抱きしめられる。