【番外編】好きの海があふれそう

~玖麗~

悠麗が来てくれた2日後。



今日はクリスマス!



ヨーロッパのクリスマスは本場だからとにかくすごい。



クリスマスマーケットとかもかなりにぎわってる。



学校も休みなので、昼間から軽く一緒にクリスマスマーケットを見て回る。



あったかいホットチョコを飲んで体があたたまる…。



悠麗と体を寄せ合うようにしてくっついて歩くのも幸せで。



一通り回ってから、あたしが予約しておいたお店で夜ご飯を食べた。



いつもはホストファミリーの家にお世話になってるあたし。



だけど、悠麗が来ている間は悠麗と過ごすと決めている。



あたしだってすっごくすっごく会いたかったんだもん…。



あたしが決めたことだけに、悠麗への後ろめたさもちょっとあって。



それでも応援してくれる悠麗に感謝してる。



悠麗は学校がはじまるギリギリまで滞在してくれる予定。



そんな長い時間をヨーロッパで一緒に過ごせるなんて幸せすぎる…。



一通りコース料理が出て、最後にクリスマスケーキが出た。



「玖麗、口あけて?」

「ん?」



言われるがまま、口を開けるとそこに突っ込まれるケーキ。



甘い味が口中に広がると同時に、あたしの顔が赤くなるのを感じる。



「おいし?」

「うん…」

「それはよかった」



悠麗は満足げ。



恥ずかしいけど悠麗らしいっちゃ悠麗らしいか…。



食べてから悠麗の部屋に行って。



またしばらくずっと抱き合う。



もう毎日こうなのかな。



だって本当に離れがたいんだもん。



「悠麗…」

「ん?」



あたしの言葉であたしの顔を見た悠麗に、チュッと一瞬キスをした。



恥ずかしいあたしはそのまま悠麗の胸に顔をつけて顔を見られないようにする。



「なになに、可愛すぎるんですけど。もう1回やってくれ」

「やだよ!」



悠麗があたしの頭を包み込むようにして撫でる。



あたしのこと、胸から引き離してまたチューする気だ!